人からは「自由だね」と言われていても、自分自身ではそうは感じていない。そんな人だっているのかも知れない。
たまにはスイッチを切って、そっと一人でホッとしていたい時間だってある。
自分で会社をやっているから自由が利くとか、性格がわがままで人に合わそうとしないから自由なんだとか、周りからはそう見えていらかも知れないが、こう見えて意外に自由だとは感じていない。
会社にだって社員がいるし、おかげさまで顧客もたくさん抱えている。朝早くからメッセージが来ることもあれば、深夜遅くに電話が鳴ることだってある。
ほんの束の間、業務連絡がないタイミングに作業を終わらせないといけないこともある。
仕事の量や作業の時間を自由に決められているように見えるかも知れないが、実はそれら全てを自分の裁量では決められない立場にいる。
たまたま空いた時間を大切に使っているだけ。なぜならばいつ空き時間が終わるかも知れないから。
本当に自由な人というのは、決められた時間に働き、決められた報酬を決められた時に受け取り、”それ以外”の時間を自分の好きなようにできる人ではないだろうか。
自由という不自由さ
「いま仕事?」と尋ねられることがあるが、決められた時間で働いていない者にとっては、「常に仕事中」だと思う。
たわいもない会話の中から仕事のヒントを得ることもあるし、寝ている夢の中でアイディアが生まれることもある。
「何してるの?」という質問を受けた時、若干のイラつきを感じるのは、24時間365日仕事のことを考えている人間だからなのかも知れない。
飲みに行く店を決める際も、余程のことがない限り取引先のお店に行っているし、一応自分で決めている週休日に連絡があっても、応えるようにしている。
だから「仕事は終わらない」んだよ。
一人になれる時間を見つけたい
誰も知らない場所で、スマホもどこかにおいて、一人でのんびり酒でも飲みたい。
ほんの1時間でもいいから、たまにはスイッチを切ってみるか。そんな欲望に駆られることもあるが、まだ実現できていない。
ひとり旅にでも出てみるか…
そう考えても、それを言い出した時に予測される反応を考えると、面倒臭くて言いだす気にもなれない。
たまには一人になりたいだけなんだが。