2019/5/28 Tue

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1年間の結果と感想

昨年の6月から始めた、週に一度だけの飲食店体験。時間定額制の呑み処として仮住まいの店舗で営業している八海の台所が無事に1年間の営業を終えました。

週に一度の営業という事で、食材の在庫を抱えることが出来ないこともあり、毎週お料理のテーマを変えるという工夫や、飲み物の数も限定して、持ち込み大歓迎で運営するなどのアイディアも生まれ、常連のお客様の暖かいお気持ちのおかげで何とかなった気がしています。

売上げは予想以上、原価率は理想通り

1時間1,500円で飲み物と食べ物が含まれるという料金体系。2時間居ても3,000円という低料金に、当初は『安すぎる』というご意見も多く頂きました。『それじゃ、儲けないでしょ…』とも思えるシステムでしたが、売り上げは予想を超える結果になりました。

もちろん、様々な方のお力添えがあってこその成果ではありますが、もう少しの工夫ができれば毎日営業する通常の飲食店としても成り立つ数字になっていると思います。

滞在時間によって料金が増えていくというシステムは、居酒屋に来てお酒を頼まない…という昨今よく耳にする社会現象にも強く、結果的には一人当たりの客単価もまずまずの数字に。

グランドメニューを作らないシステムのため、食材のロスも無くなり、また仕入れについても季節ものを中心に行っていることもあり、新鮮で安いものを使え原価も想定の範囲に収まっています。

ホームページを使ったお客様とのコミュニケーション

お店のマーケティングは、ホームページを中心に行ってきました。毎週のお料理のテーマをホームページで発表し、それを店内のモニターで映す。店内ではさりげなくホームページの存在をお知らせすることが出来ます。

毎週日曜日前後にアクセスは集中してしまいますが、これは週に一度の営業店舗なので仕方がないこと。それでも毎日営業している飲食店と同じぐらいのアクセスを得ることが出来ているのは、メニューの発表以外にも写真付きでブログを書いているからだと思います。

八海の台所HPアナリティクス

毎週必ずメニューの発表を行い、時折写真付きのブログ。それに加え、ホームページから来店予約を促していることで、常連のお客様の大半は必ずご予約をして下さるようになりました。

毎週の日曜を楽しみにしてくださっているお客様も多くなり、事前に来店人数が読めるようになったのも、前述の原価率を理想的な範囲に収めることが出来ている要因にもなっています。

LINE@の活用も飲食店には必要かも…

毎週来店して欲しいとの思いから、何かポイント還元ができないかと試行錯誤の上導入したのがLINE@のサービス。今のところ無料アカウントで十分事が足りていますので、プラスアルファのコストにはなっていません。

LINE@の良いところは、お店独自のポイントカードが簡単に作れること。ポイントカードを作ってくれたお客様には、LINEのメッセージを送ることもできますので、プッシュ型のコミュニケーションをとることもできます。

ポイントの還元率はお店それぞれで決めることが出来ますので、まずは無料アカウントで試してみるのも良いかと思いますね。